ロレックスのデイトナの系譜:前身モデルを探る
高級腕時計の代名詞であるロレックスのデイトナ。その前身モデルとはどのようなものであったのでしょうか?ロレックス愛好家必見の、デイトナの系譜を辿ってみましょう。
1. ロレックス オイスター スピードマスター(1957年)
デイトナの起源は、1957年に誕生した「オイスター スピードマスター」に遡ります。このモデルは、レーシングドライバーが使用するクロノグラフ機能を搭載し、高い精度と耐久性を誇りました。
2. ロレックス オイスター パーペチュアル コスモグラフ(1963年)
1963年、オイスター スピードマスターは「オイスター パーペチュアル コスモグラフ」へと進化します。ケースサイズが拡大され、タキメーターベゼルが追加されたのが特徴です。このモデルは、宇宙飛行士が着用したことで一躍有名になりました。
3. ロレックス デイトナ レファレンス 6239(1963年)
デイトナの名を冠した最初のモデルが、レファレンス 6239です。12時位置にデイト表示が追加され、視認性が向上しました。このモデルは、現在ではヴィンテージウォッチとして非常に高値で取引されています。
4. ロレックス デイトナ レファレンス 6241(1965年)
レファレンス 6241は、プッシュボタンがねじ込み式になったモデルです。これにより、耐水性が大幅に向上しました。また、ダイヤルカラーが「ポールニューマンダイヤル」として有名になり、後世のコレクターに愛されています。
5. ロレックス デイトナ レファレンス 6263(1971年)
レファレンス 6263は、ムーブメントがより高性能な「キャリバー 727」に変更されたモデルです。このムーブメントは、振動数が28,800回/時に向上し、精度がさらに強化されました。
6. ロレックス デイトナ レファレンス 6265(1979年)
レファレンス 6265は、セラミック製のタキメーターベゼルが採用されたモデルです。セラミックは傷や汚れに強く、耐用性が大幅にアップしました。このモデルは、現行モデルのデイトナへとつながる重要な進化でした。
このように、ロレックスのデイトナは、さまざまな前身モデルを経て、現在の姿へと進化を遂げてきました。それぞれのモデルには、独自のストーリーと魅力があり、ロレックス愛好家を魅了し続けています。
デイトナの歴史的小エピソード
宇宙飛行士のニール・アームストロングは、月面着陸時にデイトナ レファレンス 6239を着用していました。
俳優のポール・ニューマンが所有していたデイトナ レファレンス 6241は、2017年のオークションで1775万ドルで落札されました。
初代デイトナ レファレンス 6239は、わずか1700本しか生産されておらず、現在ではコレクターズアイテムとして珍重されています。